【発達障害】予定をすぐに忘れてしまう(原因と対策をお伝えします)

『今さっきまでやろうとしてたのに!!』別のことが気になって、やらなきゃいけなかったことを忘れてしまう
気づいたときには時遅し。会社や家族から怒られてしまったり、トラブルが起こってしまうなんて経験は誰しもあるのではないでしょうか。
発達に凸凹がある方たちには特にそれが顕著です。
この記事では、社会福祉士のわくふくが、NHKEテレの”でこぼこポン”を題材にわかりやすく特性を解説し、対策をお伝えします。

“やることを忘れない”発明品 でこぼこポンのあらすじ

NHE Eテレでこぼこポン! “やることを忘れない”発明品https://www2.nhk.or.jp/school/watch/bangumi/?das_id=D0005190245_00000

「もう時間が過ぎてるよ!!」とぼこすけが困った顔をしています。
でこりんが約束の時間が過ぎているのに準備ができていないとのこと。
「朝起きてから、歯も磨いてないし、部屋の片付けもできてないし、朝ごはんも食べてないやろうと思ってたんだけど、いつの間にか忘れちゃってて…。ダメダメだ~」
とでこりんは落ち込んでしまいます。

でこりん:「いつもこうなんだ。朝、あれもこれもって思ってるうちにやること忘れちゃう」

「そもそも、やることを全部覚えておくっていうのが、むずかしいのかもよ」とポン。

でこりん:「そうかも。朝起きてから、顔をあらったり、歯をみがいたり、朝ごはん食べたりって、やることが多いから頭がこんがらがっちゃって」

ポン:「じゃあ、ひとつひとつ、やることが確認できるような発明品を作ってみたらどう?」

でこりん:「よーし、でこりんの発明品で、解決するのだ!」

でこりんの発明品“トドリスト”

トドリストが以下のようにアドバイスしてくれます。

まずは、うしろにあるボードにやることを書く。
やる人が自分で考えて書いたほうがわすれないとのこと。

でこりんはさっそくボードにやることを書いていきます。
①はをみがく ②つくえをかたづける ③はなのみずやり ④ごはんをたべる

ボードを見ながら行動して、できたものにはチェックマークを付けていきます。

やることを忘れそうになったら“トドリスト”が教えくれます。
タイマーを使って時間で音を鳴らして気づけるのもいいかもね。とポンが助言をしてくれます。

やることが全部ができたらご褒美。トドリストがパフォーマンスしてくれるようです。

なぜ忘れちゃう?

多かれ少なかれ、誰しも経験があるかと思いますが、発達に凸凹がある方はそれが顕著にみられます。
理由は大きく2つ。

①短期記憶保持が苦手
発達に凸凹がある方はワーキングメモリ(作業記憶)が低いといわれています。
ワーキングメモリ(作業記憶)とは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力のこと。
ワーキングメモリが低いと「頼んだことをすぐに忘れる」、「一度に2つ以上のことを処理するのが苦手」なことが多いです。

②衝動性が強い
これも凸凹がある方の特性の一つです。
特に視覚からの情報を強く受け取ってしまう方が多いので、そちらに引っ張られてしまい、ついついやることを忘れてしまうことが原因となってしまいます。
今回のでこりんでもやらなきゃいけないものがあるときに郵便が届いた。
気持ちは郵便物にいってしまい、やるべきことを忘れてしまう。とまさにのケース。

忘れないための対策

原因をお伝えしたところで次に対策をお伝えしたいと思います。
でこぼこポン!でもあった通り
①やることを視覚化すること
「絶対に忘れない!」と強く思ったところで何か次に強い情報が飛び込んでくれば、抜けてしまうものです。
なので単純な対策になりますが、紙に起こしたり、スマホのメモ機能などに入れておくことをおススメします。
上述した2つの特性も補えるようになります。

②書いたことを見るように工夫すること
今回だと誰かに教えてもらう、タイマーを使用するとありました。
そのほかにも玄関やドアの前など習慣的に目に入るところにメモを貼っておくことが有効です。
目に入ることで強く記憶に結び付けることができます。

まとめ

苦手や特性があってもしっかりと理解し、対策することで十分に補うことができます。
その行動自体を習慣化することができれば苦手意識すらなくなるかもしれません。
凸凹があってもなくてもみんなが明るく過ごせる未来でありますように。

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